アクセシビリティへの配慮はすべてのユーザーに対してユーザー・エクスペリエンスをもたらします

ウェブサイトにおけるアクセシビリティとは、様々な環境において情報に対するアクセス性を確保し、高齢者や障害者も含めた誰もが情報を取得、発信できる状態を目指すものです。一般的にアクセシビリティというと、障害者の方を対象にした社会福祉的意味合いが強く感じられますが、本来アクセシビリティとはすべてのユーザーを対象にしたものです。

インターネットの利用が一般化し、WWW(World Wide Web)を利用するユーザーが飛躍的に増加した現在、そのユーザー環境も多種多様になっています。モバイルコンピュータの普及により、通常より小さい画面で閲覧している方、ブロードバンド回線を使用している方もいれば、PHSを使用する方もいらっしゃいます。視力の関係で小さい文字が読めない方、年齢や上肢の障害により細かい操作が難しいといったユーザーもいらっしゃいます。これら様々な環境でアクセスしてくるユーザーに対して、ある特定の環境でなければ必要な情報が取得できない、あるいは閲覧、操作ができないウェブサイトが利便性の高いウェブサイトといえるでしょうか。

特定のハードウェア、ソフトウェア、設定等に依存したウェブサイトでは、その環境を持たない、あるいは持てないユーザーにとって情報を取得することが困難になります。これはユーザーに不便を強いるだけでなく、企業にとっても大きな機会損失をもたらします。

アクセシビリティへの配慮イメージ図

アクセシビリティに優れたウェブサイトには、特定の環境に依存せず、様々な閲覧環境に対して柔軟に対応可能であることが求められます。そのようなウェブサイトを構築する上で重要なのが、W3C(World Wide Web Consortium)を初めとした国際的な標準化団体が策定する国際規格群、「Web Standards(ウェブ標準)」です。国際的な標準仕様として定められた規格に準拠することで、様々なユーザー環境に対応した汎用性のあるウェブサイトを構築することが可能となるのです。

デジパでは早くからウェブ標準に準拠したウェブサイトの構築に力を注ぎ、これら技術に精通したスタッフを多数配備しております。また、障害を持つ方や高齢者に対するウェブサイトのアクセシビリティガイドラインを定めた国際標準規格、「WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)」、国内標準規格である「JIS X 8341-3:2004(高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器、ソフトウェア及びサービス-第3部:ウェブコンテンツ)」に適合したウェブサイトの構築にも対応することで、アクセシビリティに優れ、より多くのユーザーに情報をお届けするウェブサイトを作り上げる体制を整えております。